「きゃっ!ごめんなさい!」
私はとっさに謝った
男の子は、はぁ…みたいな顔で
「気色悪い声出さないで。耳に響くから」
(╬⊙д⊙)は?
「初対面の女の子相手になにその言い方!!意味不明!」
由良が言い返す
「これだから女ってのは…もういい。邪魔だからどいて」
そう言うとすぐに男の子は行ってしまった。

「何なのあいつ!ホントに意味不明!かっこよかったらまだ許せたけどさ~!」
確かに普通だったな…
由良はイライラを隠せない様子。
私も内心、(ぶつかってきといて誤りも無しとか一発殴っときゃ良かった)
とか思ってるけどさすがに言えない。
「まぁ仕方ないよ。」
「なんでそんなに冷静でいられるのか不思議だなぁ」
「私も由良が自分の事じゃないのにそこまで怒ってるのが不思議。」
「ひどっ!親友を心配してるだけなのに〜!」
「はいはい。それはありがとうございます!」
「ちょっと〜!蛍ふざけてるでしょ〜!」
「ぜーんぜん!」
「も〜!」
「あははは」
そうこうしているうちに教室についた。

教室のドアを開けると一番窓側の席にアイツがいた。
「ねぇ由良、アイツさっきの…」
「あっ!あの感じ悪い奴じゃん!」
「同クラって…ツイてないなぁ。」
「だねっ!ホントに最悪〜!」
「まぁ関わらないほうがいいよね。」
「だね。」
私達は黒板に貼ってある紙を見ながら自分の席を探した。
「あった〜!私窓側だよっ!由良は?」
「蛍、窓側なの?遠いなぁ。私廊下側だよっ!」
「遠いねぇ」
「みんな〜!早く席についてー」
「先生来たね。じゃあね由良!」
「うん!またね」
私は自分の席に座った。

そして横にいたのは…まさかのアイツ!
やっぱ私ツイてないなぁ。
とりあえずもう一回謝っとこ。
「さっきはゴメンなさい」
「誰?あんた。」
「さっき廊下でぶつかっちゃった…」
「あぁ、あのキモい声出してた奴ね。」
「キモい声なんて出してません!あれはただびっくりしただけです!」
「あっそ。」
「まぁいいや。隣どうし仲良くしてね!」
「は?なんで俺があんたと仲良くしなきゃならない訳?」
「えっ?隣同士だし。」
「関係ないでしょ。俺はあんたと仲良くなる気ないから。」
なんかのこの男!最悪っ!
まぁいっか。
「じゃあ仲良くしなくていいです。」
「うん。」