「何を?」



















「桃を好きだから、俺と桃の間にいる紗笑がどうにか俺と桃を近づかせてくれって頼まれたり。桃の誕生日に喜びそうなのとか聞いてきたり……桃は誰からも愛されていいよね…」


















紗笑は静かに泣いていた。












「ごめん…紗笑。」















「返事はどうしたの?」


















「断ったよ。」

















「だから、諒は桃のことを相談したりしなくなったからおかしいなと思ってた。」

















「報告遅れてごめん。」