キーンコーンカーンコーン


授業が終わりイツメンで帰る。

はずが・・・

「ごめん。今日俺帰れね。」

「え?なんで???」

「内緒。」

「えー??!!」

「翔太ー!かーえろ!」

「おう!」

教室のドアで女の人が翔太をよぶ。

それに対して翔太は元気良く答える。

(えっ?だれ?まさか、翔太の彼女??)

私は瞬発的に未羽を見る。

未羽は今にも泣き出しそうな顔をしている。

「よし!じゃ、4人でかえろ!」

未羽はへっちゃらみたいな事言っているけど顔は悲しそう。

4人でトボトボ帰る。

「そんな、ショボンとしない!大丈夫!」

未羽が作り笑いで言う。



少し歩いたら翔太とさっきの女のこが前に歩いている 。

未羽はやっぱりとたんに悲しそうな顔をする。


「未羽。」

真也がいきなり未羽に話しかける。

「強がるなよ。俺らには弱いところ見せろよ。辛いんなら泣けよ。俺らはもう家族みたいなもんだし。」

未羽はおどろいた顔をした。

確かにいつもノーテンキな真也が爆弾発言をしたからだ。