「おはよー・・・」

いつもより小さなあいさつをするの未羽。

目は真っ赤っか。

「おはよ。大丈夫?」

「んーちょっときついかも。」

ヘニャって笑う未羽を見ると私まで泣きそ
うになる。

「あれ?どした?未羽。泣いたの?」

何も知らない翔太が近づいて言った。

(翔太のせいだよ!)

「・・・」

ガタッ

未羽は急に立ち上がりどこかに行ってしまった。

「??・・・あれ?」

翔太は状況を把握できていない。

「なんでなんで??」

「さぁ。それは自分で考えたら?」

「おいおい。なんで・・・」

私は最後まで話を聞かず翔太から遠ざかる。