「美奈ー!おっはよーん」

「おはよー」

朝から教室のドアを雑にあけて大きな
挨拶をするのは大親友の曽我未羽。

「美奈、おはよ。」

後から登場したのは神楽坂優馬。私の
好きな人。

「おはよ!」

「ねぇねぇ!今日もやってやってー!」

「うん!ちょっとまってて!」

私は、将来美容師を目指しているため、髪
をセットするのが元々すきだった。

だから、たまに未羽の髪型をセットして
あげている。

「今日はどんな髪型にしてくれるのー?」

「今日はどんな気分?」

「ハイテンションってかんじー♪」

「OK!テーマはそれで!」

私はちょちょいと髪をまとめて
ミッキーマウスの髪型にしてあげた。

「きゃー♪本当にいい!気に入った!
ありがとー♥」

大親友の未羽が、喜んでくれて何より♪

「いえいえ!」

「相変わらずすげぇな。美奈!」

褒めてくれたのは神城翔太。

めちゃめちゃ優しくて運動神経は抜群。
未羽の好きな人。

何もかも完璧で未羽が好きになってしま
うのもなんとなくわかる気がする。



「でしょー♪未羽かわいいでしょー♪」

「ちょっやめてよ!」

私が未羽をからかってやると

「うん。いいじゃん!」

翔太から出た言葉は褒め言葉。

未羽はというと・・・

あーあ。真っ赤っかじゃん。

でも、残念ながら翔太は普通にそういう
ことがいえる。

そのせいで女の子を期待させてしまうこと
多く何もかもが完璧な翔太だから
告白は多い。

だが、そのほとんどを断っているらしい。

おそるべし、神城翔太・・・

「美奈ー♪」

「なにー?」

今度は未羽よりか、全然うるさい
神宮寺真也。

「放課後皆で勉強会しよーよー!」

「いいよー!暇だから!」

「いぇーい♪皆はー?」

「ここ三人も暇人です♥」

未羽がまとめて言う。

「じゃぁ優馬の家にしよーぜー!」

「いいねいいね!」

翔太と未羽が優馬の家を進める。

「まじかよ。まぁいいけど。」

嘘。優馬の家??!