「へえ、そうなんだ。俺等も今組もうって言ってたんだよ。
 な。春斗?」










 諒が後ろの席の男子の肩に手を置く。











「おう」











 坊主頭だから、多分、諒と同じ野球部。



 カッコいいな、なんて思いながらその人の顔を見ていると、彼は私の視線に気づいて、目を合わせるとにっこりと笑った。





 それだけなのに私の頬は暑くなり、鼓動が速くなった。












「あ、あのさ、諒、と春斗くん?だっけ、よければ一緒に組まない?」










 彼と目が合う。




 なんだか恥ずかしくて、そう思っていることを悟られたくなくて顔を逸らす。