そうだ、そういえば確か最近HRのときずっと寝てたっけな。
「んー、そうだった、かも?」
「さゆりはそーゆうとこ抜けてるからなー」
あははっと豪快に笑うゆっこ。
何となく、ゆっこにだけは言われたくないな。
なんて思い、頬をふくらます。
「ごめんって!あ。それでね、一緒の班にならない?」
机から身を乗り出して私を誘うゆっこ。
そんなゆっこに圧倒されながらも私はこくこくと首を縦に振った。
「うん、全然いいけど」
「やった!それでね、あのね……」
さゆりにお願いがあるんだけど。ゆっこは私の耳元で小さくつぶやいた。