「....ん」
「家族として、大切だから....。」



言葉ではそんなことを言っているのに、私達はとてもおかしなことをしている。

そのまま何度も触れるようなキスを繰り返して、そのうち気が付けば深く深くお互いの唇を味わっていて。


「....私も、好きです....。家族として....。」


あぁ。おかしなことをしているなぁ。
家族なのに、何しているんだろう。


頭と身体は本当に裏腹だ。


そんなことを考えながら、私はしばらくお兄さんの瞳と唇に吸い込まれていた。