「....俺は、さくらちゃんのこと好きだよ。まだ出逢ってから日は浅くても、家族として大切に想ってる....。」
「....お兄さん」

顔を上げてお兄さんの表情を見る。
なんだかとても切ないような何とも言えないような。そんな瞳をしていた。

あぁ。初めて出逢った時みたいだ。
吸い込まれそうな、瞳。

そのままお互いにじっと見つめ合って。


気が付けば、唇が触れていた。