「さくらちゃん!?どうした!?」
ドアを開けてとても驚いた表情で飛び出して来たのは、お兄さん。
「....お兄さん....!」
「楓、お前何やって!」
「兄さん起きちゃったの?あーあ。萎えたからやめよっと」
楓君はそう言うと何事も無かったかのように私の服を整えて、リビングを後にした。
残された私は展開に全く着いて行けず、ソファの上でただ呆然としてしまう。
「....さくらちゃん?大丈夫か?」
「あ、はい....。私は」
「....ごめん。楓がこんな酷いことするなんて。兄として、本当に申し訳ない。」
「そ、そんな謝らないでください....。」
お兄さんはゆっくりと歩み寄ってきて、私の隣に座ってくれた。