カイ君と一言も話すことなく、とうとう放課後になってしまった。


〝カイ君と、こんな長い時間話さなかったの、いつぶりだろう…〟



きほの心は、カイ君でいっぱいで、カイ君とのいろいろな思い出が浮かんできた。




「なぁ、きほ…」






この声はっ!



「か…カイ君?」




「な、なんだょ!そんなに驚かなくても!」





話せたことが嬉しくて、涙がでそうになった!




「もぅ、きほの事。嫌いになっちゃったんじゃないかなって、すっごく怖かったから!」




「そんな事!絶対にない!」





「え?」