「有斗!」
「わっ…!な…なんだよ。」
隣にいる翔が大声で俺の名前を呼ぶ。
1時間目が終わり今は授業中だけど翔と屋上でサボり中…。
担任は6時間目は来いって言ってたからな。
他はまあ行かなくても大丈夫。
「何考えてんだよ。さっきから呼んでるのにさ。」
「……。」
何考えてるって結愛の事に決まってんだろうが!
「あっ!結愛の事かっ!もしかして告白……」
「はっ?ちげーよ!」
なんで毎回同じこと言うんだ。結愛のことになると「告白か」の言葉だけ。
「まぁそんな照れんな。で、いつするんだよ!」
「いっで!」
ニヤニヤしながら力強く肩を叩く翔。
翔はもう花と付き合ってるからそんな簡単に言えるけど。
もう長年いるんだ。
もし断られたら気まずくなって離れるかもしれない。
そうなら、このまま傍にいたい。