怖いと思った。 こんなにも感情をむき出しに してしまうことが。 自分が、自分じゃなくなってしまう気がして。 「おい、なんかお前顔真っ青なんですけど…」 そう言って伸びてくる金髪の手。 「……ダメ」 「は?」 ダメだ。本当に。 このままじゃ… 「ちょ、おいっ!」 走った。 声が聞こえなくなるまで。 なぜか、久しぶりに涙が出そうになった。