でも、彼から逃げようとも思わなくて。

一体、私は何がしたいのだろうか。




彼が近くにいるとますます、分からなくなる。








ーーー








「ふぅ〜、やーっと終わった♪」


「おー、お疲れだな。神住」


「課長こそ。お疲れ様です」





おう。と爽やかな笑顔で、答えてくれた。





私はチラッと時計を見た。

時計の針が指すのは18時30分。



ちょうど、夕食にはいい時間帯だった。





家に帰ろうと支度をしてオフィスを出た。