「……何してんだ」
 


階段の上から降って来たのは、最近よく聞くようになった声。



「あ、よーす滝篠」



「はよ。すごい荷物だな」



「うちのクラ……あ、今のトップシークレット。滝篠でも教えらんねえなー」
 



一年三組のクラス出し物は、生徒会に提出する名前ですらぼかした秘中の秘なのだ。




「何も情報がなかったと思うけど……手伝おうか?」



「えっ? いやいや、他クラス関わらせちゃダメなんだってさ。うちの委員長にシバかれる」



「……すごい委員長だな」