きっちりしたメールで、絵文字は使われていない。


由紀子さんに、夕飯に誘われた。

俺はそれが嬉しくて、思わずニヤける。


また胸の奥深くでナントカ星人が歌い出すのが分かった。


どうしたんだろう、俺は。

でも心は正直だ。



――わざわざありがとうございます。じゃあ、7時に東口で。PS、今日は割り勘で^^

そう打って携帯を閉じると、目の前に体を少し乗り出した望乃の顔があった。



「おうっ…」


くりくりした目を細めて、俺の行動を怪しんでいる様子。

だから、お前は俺の浮気を疑う彼女かって!