しかし、眼鏡の向こうの綺麗な瞳と目が合った時、


「おーい、ケンケン、リンリンー、文化史のレポートもう出した〜?」

友達の呼びかけで、話は中断されてしまった。


「パンダみてぇに呼ぶんじゃねぇ!ボケッ!」

「何で、可愛いじゃ〜ん」


輪に目をやると、何事もなかったかのように友達とじゃれあっている。


あーあ。

また保留が増えた。



まぁいいや。

今度ゆっくり聞いてみよう。


望乃も。

きっとすぐにまた、ゆかり食堂に顔を出す。


そしたら何とかなるだろう。

すべては成り行きに任せるのがいい。