言うことが、考え方が。

とても似ているからだ。

俺は、彼女を抱き締める。

「朝、」

「朝は……今、誰かと私を重ねているの?」

その質問には、答えない。

彼女なら、肯定とみなすだろうから。

───ほんの、ちょっとだけ。

彼女との夢を、見させてほしい。

「っ、理沙。」

彼女の名前を呼ぶんだ。

「どうしたの?」

ふ、と。

そう言われて、驚いた。

彼女が、俺に合わせているんだ、と。

「理沙、……好き、だよ……。」