ここのオーナー……責任者の草壁(クサカベ)さんは、少し……いや、大分変わった人だ。

「まだ、来る時間じゃないな。」

そう言えば……今日は日曜のまだ8時30分だった……。

「まず皆、厨房にいるから話しかけても来ないんだよねー。」

と、凪は唇を尖らせた。

「そうだ……。」

ギィィ

“そうだな”、そう言おうとするとドアが開く音がした。

オーナーだろう。

文句ぐらい言っても良い筈……。