*朝side*

───最初、見たときは。

思わず、見惚れてしまう位、驚いた。

彼女が、あまりにも綺麗だったから。

まるで、人形の様で。

可憐で、美しく。

そして、儚くも見えた。

「そう、そこをそうして。」

透き通る声は、綺麗で。

その、小さな唇にキスをしたくなった。

─────“彼女”と、重ねてしまったのかもしれない。

似ているところは、ないのに。

それは、自分でも分からなかった。

なぜ、重ねて見てしまうのか。