いきなり、叫んだことに驚く。

「五月病になって、ダラダラしてたらできなかったのぉ!」

と、涙ぐんでいる。

あのね……。

「五月病って言うのは、新入生など、慣れない環境ででてくるもの。

貴方は、五月病じゃないわよ?」

そう言えば、うっ……と声を詰まらせている凪。

……その様子じゃ、五月病の意味知ってたみたいね。

「……はぁ……。」

そう、溜め息をつけば凪は涙目になって

「ごめんね、ちゃんとやるから!

だから、嫌わないで!」

そう、必死になって伝えてくる。

その言葉に、私は意味が分からなくなる。

「嫌いになったりなんかしないわよ。

ただ、手伝おうと思っただけ。」