と、優しく微笑んだオーナー。

「…ねぇ、」

小さな唇が微かに動く。

「ん?どうした?」

「…厨房に、入っても良いかしら。」

表情、1つ変えない。

「あー、自己紹介してからな。」

「…なら、お茶を用意しても良いんじゃない?

すぐ終わるわ。」

と、厨房に入っていった。

「皆、すまんな。

昔からあんな感じなんだよ…。」

と、頭をボリボリと掻き苦笑いしている。