「入るわよー」
「先生、まってー!!」
蜜柑が叫ぶとそれから声はしなかった。


「もう始まってんだよ。」

「「は?!」」

「騙してごめんなー。話した人は話したことが明日から起きるんだよ。」

にやにや笑っている蓮が言ってることは理解できなかった。
しかも1つの話が終わってる。

鈴花は泣きかけていた。

「わ、私…」

鈴花は今にも泣きそうで、それを見て蓮は笑っている。


「終わりの儀式をするのなら、犠牲になるのは鈴花だ。」

そう、蓮は言って笑う。

何が面白いの?
友達でしょ?

「蓮、私達友達よね?」

蜜柑が静かに言った。

「友達?ただの奴隷だよ。」

蓮はそう言って、黙った。

「どうして?何で!!!!」

「最初は誰か殺そうと思って、奴隷になりそうなやつ探してたら、4人もいてさー」

奴隷?殺す?私達を?

「んーまあ、終わりの儀式でもすりゃ誰か死ぬし、いいんじゃね?」

なにそれ?蓮はずっと、そんな風に…

「酷いよ…」

「酷いくて悪いか?」

何も言えなくなった蜜柑を見て、蓮はさっき以上に笑っている。