「終わりの儀式、始めよう」 航平が、また言う。 「うっせー」 蓮は機嫌が悪い。 「どうやるのかはネットで調べればいいことだ。」 航平が調べようとしたときだ。 「何してるの?」 ドアの向こうから先生の声が聞こえた。 もちろん、男子が女子の部屋にいるなんて知らない。 それに、先生じゃないような気もした。