「なに?なに?どーいうこと?」
たまが慌て出す。

黒だと思っていた犬は、色が違っていた。 そして、首になにやら名前が付いているようだ

「ニ、ジ?」
子犬の首飾りには、Niziと書いてある。


「何かこの犬、毛の色がキレイ…」

犬の毛は、うすーく七色に輝いていた。

「っていうか、何で犬なの?」

「あゆの、どーいう事?」

「だって魔法使いといったら猫じゃない」

『たしかにっ!』

皆が子犬をガン見する。

〈な、なんだよー〉

子犬は後ずさりをする

〈僕が犬なのは、君たちの魔法力、つまり魔力が弱いからだよ。〉

「魔力?」

〈つまり、魔法を使う能力が低い君たちの担当が、この僕なんだ!〉エッヘン

(ってことはアイツも劣等生なんじゃ…)

〈とにかく!これからはソレイユ王国にある、ソレイユ学校に通ってもらうよ!〉

「え、中学校どーすんの?」
りながウズウズする

〈君たちはこれからずっと魔界で生きていくんだから、勉強しても意味ないって。〉

『ず、ずっと魔界~!?!!』