「―――ん。」

見事に、よく落ちてこないな。
と思うほど、

たくさんのチョコレートが
綺麗な包装に包まれて、


靴箱に詰めてあった。



―――――――違う

―――違うぞ。


何かが違う。



「なんかがおかしい!!」
と独りで大声で言った瞬時、

隣で靴を履きかえていた、女子が

怪訝にこちらを見た。