「ふわぁ……」


気付くとベッドに寝転がっていて、あくびをしていた。

夢…?

やっぱり…夢だったの…。

現実なはずない、か…。

ゆっくりと立ち上がりカーテンを見る。

風で揺れているだけ。

夢は夢か…。


ふと、目に入った机。

机の上には、あの日記帳。

期待なんかしていない。

していない、けど…。

そっとページをめくってゆくと…。



あった。


海斗に書いてもらった、下手くそなサインが。


そこに、たしかに、


あった…。