私の名前は麦田岬(むぎたみさき)高校二年生

私にとってイケメンとは白銀の世界
見渡す限りの、優しくて、かっこ良くて、誰からも好かれてる男子を見ると
心が落ち着くし、目の保養になる

(やっぱり良いよねぇー疾風君(はやて)
イケメンだと名前からして他と違うんだよねぇ)


(どこがよ?冷静になりなさい、メンヘラが許されるのは9歳までよ)

そう言って私の前の席に座ったのは
古ーい幼馴染みの 橋林みなほで
いつも私の、主に失恋時の愚痴を面倒臭そうに
叱りながらも聞いてくれる


(えぇー良いじゃん、はやてだよ?こんな名前似合うんだもん
顔が良いからだよー)

(それって誉めてるの?)

(誉めてるじゃん、べた褒めだよーカッコいいなぁ)


そして、私がオープンに恋心を抱いているのが
速風疾風(はやかぜはやて)と言う 全方向美男子で
最近は彼に会いたいが為に お昼は毎日学食にしていて

みなほには ガン見していても不自然に思われ無いように
学食に付き合って貰っている