お姉ちゃんと私は一切喋らなくなった。




たった2日だけだったけどイジメは終わった。




2日間は私にとって大地獄だった。




でも結衣と明菜が支えてくれたからへっちゃらだ。





「早瀬君っ。一緒に帰ろう」




お姉ちゃんが早瀬君に対する態度は超絶ブリッコだ。






「明菜、結衣。帰ろう」





「おーう。帰ろうぜ」



3人で帰る時間はとても嬉しく感じた。




「あ・・夏樹と勇気がおる。どうしよう」





結衣は明菜の後ろに隠れた。




「おっしゃ、行くで」




明菜は強い。


多分恋愛に関しては世界で一番ガッツリしてると思う。




「あれ、結衣やん。あ、噂の転入生?」



この人が多分中村君だと思う。





それで、その横のちょっと静かそうな人が江本君だろう。





「え、全然普通に可愛いやん」




中村君はお世辞が凄い。




「そんな事結衣には一回も言ってくれた事ないのに」




結衣が中村君をにらみつけた。




「そんなん照れるやろ・・」




中村君はそっぽを向いた。




あれ、何かいい感じ。




江本君と明菜は何か盛り上がってるし・・






もしかして、私一人ぼっち?






「はぁ・・・」





ため息しか出てこない。





「なあ。今度6人で遊ぼうや」



突然結衣が言い出した。




6人・・?



それって私も入ってるのかな?




「早瀬も誘って」





何か私、羽流とくっつけようとされてるよね・・・?




でも・・まあいっか。