時刻は夕方6時。
夕日が出てきた。
「今日は七夕。七夕祭り行こう」
「行く」
そうして、二人で手を繋いで向かった。
七夕祭りの会場に行くと、大勢の人でにぎわっていた。
「これじゃあお星様が見えない」
身長があまりにも低くて、見上げたら大人の顔ばかりだった。
「じゃあ、とっておきの場所行く?」
「行く」
二人で全力で走った。
何分走ったか分からないけどずっと走り続けた。
「空、見てみ?」
「・・・うわぁぁあああ」
空一面に広がったたくさんの星の数々。
「そういえば、名前聞いてなかったな。名前何?」
「名前は心々乃。あなたは?」
「俺ははるや」
はるや・・
はるや君かぁ。
「よろしくね、はるや君」
二人で体育座りをして手を繋いで空を見上げた。
何も声が出なかった。
たくさんの星にたくさんの流れ星。
まるで、おとぎの国の中に入り込んだみたいだった。
「俺、いつかまた心々乃ちゃんに会える気がする」
「心々乃も」
2人で見つめ合って笑った。
「心々乃ちゃん。今度会えたら絶対結婚しよう」
「うん。約束ね。」
お互い会ったばっかりだったのに気持ちが通じ合って
結婚の約束をした。
きっとはるや君はもう覚えてないかもしれないけど
私はずっとはるや君を思い続けてる。
だから、絶対今年は会うんだ。