「リュウとサクラちゃんって、ホント仲良いね?」



「えっ?まぁー…そうかも?」



「リュウはいつから好きだったの…?」



なんで私、こんなこと聞いてるんだろ?



「あー…俺は、中三になってぐらいの時かな?」



「…中三…」



「やっぱり、俺が野球出来なくなった時かな…サクラはずっと俺のそばにいてくれたんだ…」



「……っ」



「だからサクラには、感謝してもしきれないぐらい…」



リュウはそう言って優しく笑った。



バカだ…。



私、なんでこんなこと聞いたんだろ?



でも…あきらめる。



あきらめるって…決めたんだ。