そしてリュウとユイは二人で休憩に入ることに。
テレビから少し離れた席で、
ユイはチラチラとテレビを見る。
「ぷっ…」
「えっ…?今、笑った?」
「なんだよ?甲子園見たいのか?それとも俺に気使ってるのか、どっちなんだよ?」
「あっ…私は…」
「まぁー…分かってる」
「えっ…?」
「サンキュ、俺の為だろ?」
「……っ」
「けど、大丈夫だよっ」
リュウはそう言ってニカッと笑う。
「リュウ…」
この笑顔は、ムリしてないのかな?
あっ…まただ。
私、リュウのこと考えないようにしてたのに…。
ユイの手が止まった時、
リュウの携帯が鳴った。
「電話…?」
「いや、メール」
「…そう?」
リュウがメールの文章を見ながら、
くすっと笑い返信をしていた。
…サクラちゃんだ…。
リュウを見ればわかる。
メールを打ち終わったリュウは、
再度ご飯を食べる。