そしてテーブルに戻り、改めてリュウとサクラを見る。
二人は仲良く話しながら食べていた。
「……」
ユイの手が止まる。
私…やっぱり入っていけない。
思わず、ユイが立ち上がる。
「私…そろそろお腹いっぱい、片付け始めるね?」
「あっ…おぅ」
リュウも不思議に思う中、ユイは食器をいくつか持って流し台に向かった。
「はぁー…ダメだな私…」
一人ボソッと呟く。
と、そこへ。
「ユイちゃん、私も手伝うよっ」
「えっ…?」
ユイが振り向くと、サクラが食器を持ってユイの元へ来た。
「あっ…サクラちゃんはいいよ、お客さんなんだから」
「そんなことないよ、手伝わせて?ごちそうになったお礼にっ」
「うん…ありがとう」
やっぱり…いい子。
そしてサクラは、ユイが洗った物を拭きながら口にしてきた。
「ユイちゃん、リュウくん学校では大丈夫そう?」
「えっ…?なに?」
「バイトしてる分には大丈夫だと思うけど、彼…実はヒジが…」