「おぅ、もう焼けるぞ~座れよっ」
「うんっ」
席はリュウとサクラちゃんが、当たり前のように隣に座って、ノブくんが角に。
ってことは、私と園田くんがリュウ達の向かいに座ることに。
やっぱり…。
ユイは心の中で、ふぅー…とため息をつきつつ席に座る。
ふと視線を目の前にうつすと、
美味しそうなお好み焼きが…。
「わっ…美味しそう」
「だろ?俺のお手製!」
そう言ってまたニカッと笑うリュウに、
ユイはドキッとしてしまう。
せっかく皆集まってくれたし、楽しむことにしよう!
「いただきま~すっ」
ユイは笑顔でお好み焼きを手に取る。
「うーん、やっぱり美味しい!」
リュウが作ってくれたから、
なおさらかな…?
ユイがニコニコと食べているのを、
隣のハルキは少し複雑な表情で見ていた。
そうして皆でご飯を進めて、どんどんお好み焼きが少なくなっていく。