「えっ?また…愛原?」
「あぁ…」
「おまえさぁ〜もしかして、愛原のこと…?」
ノブの質問に、ハルキは黙ってうなづく。
「…そっか?野球バカのおまえがなぁー…ちょっと待ってろ?クリームソーダと一緒に連れて来るからっ」
「あぁ」
ハルキはクスッと笑い、海の方を眺める。
裏で皿洗いをしていたユイに、ノブが声をかける。
「愛原っ」
「なに?」
「ハルキが来てるから、クリームソーダ持ってってやって?」
「えっ?園田くん来てるの?」
「おぅ」
「うん…分かった」
そう言ってユイは、クリームソーダを持ってハルキの席に向かう。
ノブの元へ、裏口からリュウが戻って来る。
「あちーここも暑いけどっ」
するとノブは、コソッと店内を覗いていた。
「…おまえ、なにしてんの?」
「おぅ、リュウっ、あれあれ!」
「“あれ”…?」
リュウもノブの視線の先を見る。