「えっ…?…私?」
リュウとノブは少し驚いた顔で目を合わせる。
「愛原、少し…話せるか?」
「あっ…うん?」
二人の空気を見て、リュウとノブは自転車にまたがる。
「じゃぁ…俺ら先に帰るわっ」
「おぅ、悪いな?」
「じゃぁな?ハルキ、愛原っ」
ハルキは2人に軽く手を振ると、
ユイの方に向く。
「悪い…突然…」
「ううん?…どうしたの?」
「あー…あのさ、こないだは変なこと言ってごめん…」
「えっ…?変なこと…?」
“ その視線……切なすぎる…”
思い出したユイは、少しうつむいた。
「俺、愛原の視線見てたら…気になって」
「…えっ…」
「正直言うと…リュウに初めて紹介された時から…俺、愛原のこと気になってた…」