「ぷっ…あははっ!」
「あっ…」
園田くんが笑った。
初めて見たかも…。
「やっぱ、愛原っていいな?」
「えっ?何処がでしょう?」
やっぱり面白いってこと?
「でも、みんな楽しそうで良かったなぁ~」
「あぁ」
「あれ?ノブくんは?」
「あ〜リュウと新木の邪魔してるっ」
「あ~ホントだ、ノブくん何してるんだろ~ははっ」
笑うユイの横顔を、ハルキが見つめる。
「ノブのこと…見えてなかった?」
「えっ…?」
「誰のこと…見てた…?」
「……っ」
ハルキの言葉にユイはとまどい、うつむく。
「別に誰のことも……キョロキョロしてた」
「…そっか?」
「っていうか、あの二人ホント仲良いよね?いつから付き合ってるの?」
「あー…確か中三の夏の終わりあたりから」
「夏の…終わり?」
じゃぁ、もう二年なんだ…。
本物なんだなぁ。
ユイはついリュウを見てしまう。