…っていうか、それってヤバイじゃん。



リュウに気づかれたら…。



ユイは波間でサクラと遊ぶリュウを見る。



「そんなことあるわけないっか、リュウの瞳に映ってる女の子は…」



ーあの子だけー




「ユイちゃん…?」



「あっ…なに?」



「私、夏風で何か飲み物買って来ますわ」



「えっ、じゃぁ私も行くよっ」



「大丈夫ですわ、涼しい所に行きたいだけですからっ」



「あっ…そ?」



そう言ってマリカは夏風へと歩いて行った。



ユイは一人パラソルの下で海をみつめる。



「リュウ…楽しんでるかな?私が心配しなくても、一番楽しんでるか…」



っていうか、あの二人。



二人だけで来たら良かったんじゃないの?



私達、邪魔なんじゃ?



ユイがそう思ってると、頭の上から声が聞こえてくる。