「あっ…こないだはちゃんと自己紹介しないでごめんなさい、新木サクラですっ」
サクラがユイとマリカに向かってペコッとする。
「あっ、愛原ユイです」
「藤堂マリカです、ユイちゃんのお友達ですわっ」
「よろしくお願いしますっ」
笑顔でニコッと挨拶をするサクラ。
「よし、じゃぁ行こうぜ?」
リュウの掛け声と共に、リュウ達水着グループは海の方へと走って行った。
ユイとマリカはパラソルの下に腰を下ろす。
「なんだか、人懐っこそうな人でしたわね?」
「ね?モテそうだよね?」
「…“私と正反対ですわ”…」
「えっ?マリカはモテるでしょ?」
「ふふっ、違いますわ、ユイちゃんの心の声ですわ?」
「なっ…誰もそんなこと思ってないわよ」
「あら、そうですの?」
マリカはニコッとする。
はぁー…。
お見通しかぁ……さすがマリカ。
いや、私が分かりやすいのかな…?