そして海水浴当日。



海の家 「夏風」の前の浜辺で集まることに。



男子が水着で皆集まってる中、ユイとマリカが顔を出す。



「お待たせー」



「おぅ」



二人の格好にノブが口を開く。



「あれ?二人泳がないの?」



「私は日焼けはお父様に止められてますのっ」



「お…同じくっ」



「嘘つけっ、ユイは絶対泳げるだろ?」



「なんでよっ?」



「感っ」



「はっ!?なによそれっ」



「で、瀬川くんの彼女さんは?」



「あ〜今更衣室」



「ってことは、彼女…水着?」



「あぁ、海なんだから当然だろ?」



「……。」



“当然” かぁ。



私って女は、可愛くないっ…。



ガクッと、ユイは肩を落とす。