ユイの家。


玄関の前でリュウはピースをする。



「受かった!即劇っ」



「……っ!」



ユイの頭の中に、ガーンという音が鳴る。



「なぁー?ノブっ」



「おうよっ」



「……そう?」



そしてリュウがユイのそばに行き、ユイの肩を叩く。



「という事で、夏休み中よろしくなっ?」



二カッと笑うリュウに、ユイは何も言えずにいた。



そして二人は帰って行き、ユイは部屋の窓からボーッと海を眺める。



「あーぁ…決まっちゃったよ…」



夏休み中も、あの二人とは一緒かぁ。