「……面白いって、私は芸人かっ」



ふぅー…と息を吐き、ユイは家に入る。



夜、ベッドに入り真っ暗な天井を見上げる。



ぽわっ…と浮かんできたのは、
リュウの彼女のサクラだった。



「綺麗な人だったなぁー」



瀬川は、あぁいう人がタイプなんだ…。



私とは…真逆っぽい。



そっか…。



だからいつも、私のこと女の子扱いしないんだ。



…きっと。



ポーッと天井を眺め、だんだんと重くなってきたまぶたをゆっくり閉じて、ユイは眠りについたー。