振り向いたクラスメイトの男子は、
*瀬川リュウ* と*片平ノブ*



「おっ、ビックリしたぁー、なんだ愛原かよ?」


「なんだじゃないよっ、今なんて言った?」



そう言いながらユイは二人の前に立つ。



「なんてってー…」



リュウとノブは顔を見合わせ、二人同時に。



「 “ 二人で稼ごうぜっ!” ?」



「そうじゃなくって!場所っ、海の家…」



「…“ 夏風 ”…?」



それを聞いたユイの顔が青ざめる。



「…そこ、私の家が経営してんの…」



「…えっ…?」



再度二人は顔を見合わせ。



「…マジでっ!?」



驚く二人をよそに、ユイは落胆する。



なんで、夏休みもクラスの男子と顔を合わせなきゃいけないのよー!



…あっ、そっか?



でも、まだ受かるかどうかなんて…!