「い…いいよっ、大丈夫だからっ」


「けど、部屋冷房かけたら冷えるかもだし」


「あっ…」


「上の服乾燥機かけとくから、だから…ん?」


そう言ってリュウは、もう一度私にTシャツを差し出す。


そのTシャツに、私はそっと手を伸ばした。


「…ありがとう、じゃぁ帰るまで借りるね?」


「おぅ、じゃぁ俺ドアの外で待ってるから、終わったら言って?」


「うん…」


そして、ドアが閉まった。