「うち、ここ」


「うんっ」


そして、リュウが玄関を開ける。


「どうぞっ」


「…お邪魔します」


ドキドキしながら、私は靴を脱ぎ、リュウの家に上がる。


「あれ…?静かだね?家族の人出かけてるの?」


「あー…つうか、今日平日だから普通に仕事」


「そっか…そうだよね」


……って、えっ?


じゃぁ、今二人っきり!?


さらに、私の胸の鼓動が高く鳴る。


「ユイ、こっち」


「へっ…!?」


「髪、乾かさねーと」