「イヤなわけ……ないよ」


「えっ…?」


「あっ…いや、イヤとは思ってないよ?」


「あー…そう?」


「う…うん」


「じゃぁー…行くか?」


「…うん」


斜め前を歩く、リュウの髪も肩も、少し…濡れてる。


どうしよう…。


ドキドキしてきた…。


そして私達は電車に乗り、リュウの家へ。


リュウの家は、電車に乗って二個先の駅だった。


駅から出て、タオルを頭に当て、二人はリュウの家へ走った。