すると、雨空を見上げながら、リュウが口を開いた。


「………俺ん家に来る?」


「……えっ?」


私は、驚いた顔でリュウを見る。


「いや…変な意味じゃなくて、しばらくやみそうにないし、俺ん家の方が電車に乗れば近いし…」


「あ…えっと…」


え……どうしよう?


突然、彼氏の家に行くとか、いろいろ準備とか必要なんじゃ…!?


私は完全にとまどってしまった。


すると、リュウが私の方を見ずに口を開いた。


「ユイが…イヤじゃなかったらでいいけど…」


「…えっ…」


首元をかきながら言うリュウを見て、私は思わず…。