ユイは手を止め、リュウの手をみる。
…なんだったの?
こないだの心音は…?
「よしっ、残り食べるかな?」
そう言ってリュウが正面を向くと、
「あっ!俺のキュウリがねぇ!」
リュウは隣のノブを見る。
「あっ!おまえ食ったろー」
「おまえがよそ見してるからだよっ」
「この野郎~」
リュウはノブの肩を揺らす。
そんなリュウを見てユイはため息をつく。
「はぁー…」
やっぱ、ないわ…子供だ。
そしてユイ達がご飯を食べ終えると、
そこに制服姿のお客が数人入ってきた。
そのお客を見てノブが気づく。
「リュウ、あれっ」
「えっ?」