「えっ!?なに?」



「ちょっとこれ持ってて?」



「リュウのカバン?なんで?」



ユイが不思議そうな顔でカバンを持ち、リュウを見ると、



リュウの手がユイの肩に触れ、そこから一瞬の出来事のように、チュッ…とユイにキスをするリュウ。



ユイは真っ赤になりながら、口を開く。



「バ……バカっ、突然ビックリしたっ…」



「ぷっ…真っ赤」



「…っ!うっさい…」



「うそっ…」



「えっ…?」



「目…つぶって?」



「……っ」



そう言われ、ユイはまだ真っ赤な顔のまま、瞼をゆっくりと閉じる。



そして、さっきよりもゆっくりと…
リュウはユイにキスをする。



瞼を閉じた二人の耳には、海音だけが
ただ響いていたー。





〜fin〜




ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。未熟な所が多いですが、書きたいものが書けて楽しかったです。