「あっ…ははっ…まさかぁー」



ユイがへらっと笑うと、リュウがムスッとしながら反対の手でユイの額にデコピンをする。



「ったぁー!なにっ?」



「能天気に笑うなっ」



「だってー…」



リュウの顔を見ると、まだ少しムスッとした顔でいた。



…なんか、怒られちゃった。




そして駅前に着くと、近くのコンビニから見覚えのある人が出てくる。



「…あっ…」



ユイの視線の先を見て、リュウもその人に気づく。



「…サクラ…」



パッと手を離した二人の前に歩いて来たのはサクラだった。